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【知らんとヤバい!生成AI画像の著作権問題】訴えられる前に理解しとこ!
- Published on: 2024年5月14日
- Category: tips
- Tags: ADOBE,DALL・E3,Firefly,生成AI,著作権
- Author: SAKUWEB by Liruu Design
生成系AIが一般的になったことで、作業効率が格段にアップし欠かせないツールとなった一方で、法的な問題やフェイクニュース、人権や著作権侵害のリスクなど存在しています。
災害時に必ず出てくるフェイクニュースや、あたかも本人が話しているかのようなフェイク動画など、本来の目的を逸脱する人が出てきちゃうのは、社会に対する影響やリスク管理に向き合わずにサービス提供しちゃった側も要因の一つですね。
今回は「画像生成AIサービス」の著作権についてお話しますが、問題点が多いので重要な部分だけ抜粋して紹介します。
【知らんとヤバい!】と謳った理由も併せて紹介します。
目次
- クオリティ高すぎでしょ!な画像生成AIサービス
- 画像生成AIサービスの著作権についての問題点
- 著作権侵害には「学習元」と「類似性」のパターンがある
- OpenAIは商用利用OK、著作権問題なしと言っているけど・・・実際は?
クオリティ高すぎでしょ!な画像生成AIサービス
生成AIが世に出てきた当初は、もう違和感満載の画像しか生成できませんでした。
しかし、数年で開発競争が増しサービスも多様化して、画質のクオリティも爆上、動画や音楽も作れるようになりました。
今回は有名どころのサービスだけを使ってみました。
DALL・E3(ダリスリー)
OpenAI社提供のサービスで、AI使ってない人でもChatGPTは知っている方が多いですね。
有料のChatGPT Plusユーザーなら使えるサービスです。
ちなみに、DALL・E3を搭載している「Bing Image Creator」もあります。
こちらは無料で使えますが、商用利用はできません。
画像のクオリティは使った中で一番レベルが高く、何より驚いたのが「プロンプト」が異様にラクでした。
「プロンプト」とは、AIへの指示書のことで指示書に沿ってAIが解釈し生成する、という流れになります。
意図した結果を出してもらうためには、具体的な指示を出さなくてはいけません。
頭の中の映像を、言語化する作業が難しく単語や言い回しの違いなどの語彙力も必要でした。
ですが、「話ことば」でも結構意味をくみ取って生成してくれたので、「プロンプト」の部分のクオリティも向上したのかもしれません。
さらに、今年2月には動画ai「SORA」の紹介動画がハイクオリティ過ぎると話題になりましたね。
もう、何でもできちゃいますよねwwwww
これ一択で事足りすぎぐらいの勢いです。
Midjourney(ミッドジャーニー)
こちらは元NASAの研究者だった方が設立した研究チームが開発したサービスです。クオリティが高かったため、コンテストで優勝して話題になっていました。
今現在、無料では使えなくなっていたのが残念です。
無料で使える時期に試してみたのですが、プロンプトに日本語が使えず翻訳ツールなどを駆使して生成していたので、すごい手間がかかったので、リピートは無いなって思います。
Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)
こちらも有名ですが、一番の特徴は日本独自の文化を組み込んだサービス「Japanese Stable Diffusion XL」を展開していることですね。日本語対応のプロンプトはありますが、「文化」は今のところ唯一かなと思います。普通に使いやすいという印象ではありましたが、やはりDALLを使ってしまうとって感じです。
あと、こちらも今は無料では使えなくなっていて残念でした。
画像生成AIサービスの著作権についての問題点
画像生成AIサービスは、AIに膨大な情報を勉強させ、指示に従って適切な画像を提供する技術です。
とても便利でありますが、先に紹介した有名どころのサービスであっても、著作権に関するいくつかの問題があります。
しっかり利用規約を理解しておかないと、知らないうちに法律違反をしているかもしれません。
著作権侵害には「学習元」と「類似性」のパターンがある
画像でなくても生成系AIの著作権については、侵害パターンが多岐にわたります。
AI関連の裁判を調べれば、本当にたくさんの情報が出てきます。
「著作権」については、何となくレベルで自ら調べない限り具体的なことは知らないと思います。
たとえば、仕事の資料作りなどでウェブ上の写真を勝手にDLして使っている方もいるかもしれません。
その写真が商用利用可能なのかどうか、確認してますか?
AIに関わらず、ある程度は知識を身につけておかないと、ある日突然訴状が手元に届くかもしれません。
著作権侵害パターン01「学習元」はどこ?
AIが学習している基データについてです。
WEB上の情報を無作為に学習しているAIならとくに、著作権で保護されている画像や音声等も一緒に学習しているということになりますね。
この学習された側の著作権はどうなるのでしょうか?
もちろんサービス提供側が「コンテンツポリシー」を設けていますが、「完璧に侵害させていない」というわけではありませんよね。
もし、学習された側がユーザに対し著作権侵害だと訴えてきたとしたら?
サービス提供側は、実際に著作権侵害になる情報を学習したかを調査することができないため、証明ができません。
著作権侵害パターン02「類似性・依拠性」の境界線
もう一つは、生成した画像について著作物との類似性や依拠性です。
類似性や依拠性となると、あいまいでパキッと割り切れないので余計に怖いと思います。
もし自身が生成した画像について、自分で画像検索等で調べて問題なしと判断したとします。
それは個人の感性の問題なので、他人から見たら「いやいやッ似てるじゃん!」と判断されるかもしれません。
類似性や依拠性を巡って裁判になり、万が一「著作権侵害」だと判決がくだった場合は・・・。
損害賠償請求などが発生する上に、信頼まで失うことになります。
曖昧だからこそ「知らんとヤバい」理由です。
そうならないためにも、注意深く検討する必要があることが理解できると思います。
では「DALL」がどうなのか確認していきましょう。
OpenAIは商用利用OK、著作権問題なしと言っているけど・・・実際は?
生成した画像について、商用利用可能で著作権も生成したユーザーに帰属すると規約に書いてあります。
ただし、これはあくまでもユーザーとOpenAI間の利用規約です。
先に述べた「学習された側」は対象外となります。
もちろん「類似性」に関しても何の担保もありません。
「なんか似てるよね」の感覚が人によって違うため、突然訴えられたら金も時間も信頼も失うかもしれません。
利用規約では以下のように記載されています。
利用者は、コンテンツが適用法または本規約に違反していないことを保証することを含めて、コンテンツに対して責任を負います。
これも「知らんとヤバい」理由です。
大前提として、ユーザーは規約に同意したと見なしサービスを提供しています。
もしユーザーが作った画像が誰かに訴えられたとしても、それはユーザーの責任になると同意の上なので、我々は一切の責任は負いませんよ。という内容です。
・・・・・なんでじゃっっ。
AI関連の裁判はかなり多いので、サービス提供側もプロンプトに制約を設けるなどの対策を講じたり、法整備に沿っていろいろと変わってくるとは思います。
でも利用者に害がなくなるまでは、
商用利用が可能で、学習元が明確なサービスを探すことしかできません。
次回は、完璧に安全に使える画像生成AIサービスを調査します。